「自分でできる」は楽しい ー 外国編2
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monokoto-simple.hatenablog.com
私が暮らしたその国には、本当に親切で器用な人がたくさんいました。
暖かい毛糸の靴下を編んでくれたり、キルトのクッションを作ってくれたり、発泡スチロールをカッターでくり貫いて民族楽器のケースを作ってくれたり、馬の乗り方を教えてくれたり、手作りジャムをおすそ分けしてくれたり、思い出せばキリがありません。
そんな彼らに、私が「すごい」と褒められたことが2つありました。
それは折り紙とセルフヘアカットです。
折り紙は鶴を折っても褒められるので、日本の文化はすごいと素直に思います。
カニを折った時は本気で驚かれました。
セルフカットは、実はそれまで前髪を切るくらいのことしかしたことはなかったのですが、その国のヘアサロンは正直「自分で切ったほうが良かろう」と確信できるレベル (ただバツンバツン切る感じ) だったのでどうしても行く気になれず、必要に迫られての挑戦でした。
器用な人が多いのに、どうしてヘアカットはこんな感じなのかなとすごく疑問でした。
そしてそれはみんなも密かに感じてきたことのようで、私が髪を切った時、
「どこで髪を切ったの?」
「私も同じ店で切りたいから場所を教えて。」
「ぜひ自分も切ってほしい」とか結構良い話題になりました。
私のセルフカットはたまに失敗するくらいのレベルなのですが、それ以来変な自信をつけてしまって、帰国後も密かにセルフカットを楽しんでいたりします。
2歳の息子の髪の毛も私が切っているのですが、人の髪の毛はすごく切りやすく感じて、ちょっと上達した気分を味わえて良いです。
自分でできることが増えると、時間もお金も節約できるし、経験が濃くなるなとも感じています。
息子の伸びて丸まった髪の毛に触れるのも、ハサミを怖がり泣かれて手を焼かされるのも、さっぱりしてご満悦な顔の息子を見るのも、なんだか贅沢な経験をしているような気がしています。
そのうち息子が「お母さんに髪の毛を切られたくない」と言い出す日まで、貴重な時間を楽しませてもらおうと思っています。